American Express Aeroplan 徹底ガイド|駐在員が実体験で紹介するメリット・デメリット

AMEX Aeroplan Card(カナダ)を実体験レビュー。受託手荷物1個無料や入会ボーナス、有効期限の扱いなど、駐在員が知っておくべきメリット・デメリットを簡潔にまとめました。Marriott Bonvoyとの併用やポイントの最適な使い方も解説します。

カナダに駐在して最初にクレジットカードを選ぶ際、総合的なパフォーマンスでは、American Express Aeroplan Card よりも、Marriott Bonvoy AMEX の方が優れています。Marriott Bonvoy AMEXは、高い還元率、ポイントの使いやすさ、そして何より毎年の無料宿泊特典など、幅広い駐在員にとって扱いやすい万能カードであり、一枚目に選ぶのであれば Marriott Bonvoy AMEX が最適です。(Marriott Bonvoy AMEXのレビューは[こちらの記事]をご参考にされてください。)

一方で、AMEX Aeroplan は Marriott Bonvoy AMEX とは異なる価値を持つカードです。特に飛行機での旅行が想定されるカナダ駐在員にとっては、AMEX Aeroplan と Marriott Bonvoy AMEX を両方を持つことで旅行コストを大きく抑えられる場面があります

その主役が、AMEX AeroplanのAir Canada 利用時特典「預け入れ手荷物1個目無料(本人+同一予約8名まで)」です。

  • 北米航空会社の手荷物ルールは日本より厳しく、手荷物料金が1個あたり40ドル程度はかかります。
  • 家族4人で旅行する場合、預け入れ手荷物が2個になれば片道80ドル、往復160ドルにもなります。
  • この費用がAMEX Aeroplanを持っていれば「無料」になります。1回の旅行だけで年会費120ドルの元が取れる可能性という、非常に分かりやすいメリットがあります。

AMEX Aeroplan は Marriott Bonvoy AMEXのように「誰にでも強くおすすめできる万能カード」ではありませんが、飛行機での旅行が多いカナダ駐在員にとって、旅行コストを削減できる「2枚目に最適のカード」です。

American Express Aeroplan 徹底ガイド|駐在員が実体験で紹介するメリット・デメリット
私が作ったAmerican Express Aeroplan Card(カナダ)
項目内容
年会費$120
家族カード$50
ポイント種類Aeroplanポイント(Air Canadaマイル)
ベース還元率1マイル / $1
特定カテゴリ還元率2マイル / $1:Air Canada
1.5マイル / $1:レストラン
入会プロモーションの例40,000マイル
(3か月 $3,000 利用で30,000マイル+13か月目 $1,000利用で10,000マイル。紹介特典は[こちら]をご参照ください)
Air Canada特典預け入れ手荷物1個目無料(本人+同一予約8名)
無料宿泊特典マイルでホテル予約時に5連泊すると1泊分無料
旅行保険・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延

・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険

1. 預け入れ手荷物1個目無料(本人+同一予約8名)

北米航空会社の手荷物事情

北米の航空会社は、日本と比べて手荷物ルールが非常に厳しく設定されています。Air Canada のようなフルサービスキャリアであっても、最安値運賃に含まれるのは「身の回り品」1つだけです。つまり、スーツケースの預け入れはもちろん、少し大きなバックパックの機内持ち込みでさえ追加料金が必要になります。

「身の回り品」のサイズはかなり小さく、Air Canadaの場合 33 × 16 × 43 cm です。実際の旅行では、身の回り品だけで完結することはほぼ不可能で、「機内持ち込み手荷物」 或いは 「預け入れ手荷物」の追加はほぼ必須になります。

参考:手荷物の分類は基本的には3種類(サイズは航空会社により多少異なりますが、概ね同じ)

荷物の種類 概要 Air Canadaの場合のサイズ
身の回り品(Personal Item) 座席下に収まる小型バッグ(リュック・小型バッグなど) 33 × 16 × 43 cm
機内持ち込み手荷物(Carry-on Baggage) 頭上の荷物棚に入れるキャリーケース 55 × 23 × 40 cm
預け入れ手荷物(Checked Baggage) 空港カウンターで預けるスーツケース 三辺合計158 cm以内、重量23 kgまで

では手荷物にどのくらい追加料金がかかるのか[こちらのAir Canadaのサイト]で調べてみたところ、短距離のトロント - NY で $36.75(税別)国内主要路線トロントーバンクーバー で $42.00(税別)となっていました。

なお、LCCの手荷物料金は更に高いです。Googleフライト で3ヶ月先の トロント - バンクーバー のフライトを検索すると、運賃自体は85ドルと安くあります。しかし、確認してみたところ、手荷物料金が70ドルもかかりました。

Flairの手荷物追加料金のスクリーンショット。
Flairのトロント - バンクーバー間の手荷物追加料金

AMEX Aeroplanの手荷物無料特典

このように、北米の航空会社では「身の回り品」以外は追加料金となり、その金額も小さくありません。

  • しかし、American Express Aeroplan Card を持っていれば、Air Canada 利用時の預け入れ手荷物が無料になります。
  • 対象は本人だけでなく、同一予約の最大8名までです。家族旅行や友人との旅行でも大きな節約効果があります。

先ほどの例では、トロント - バンクーバーの預け入れ手荷物追加料金が片道42ドルでした。家族4人でスーツケースを2つ預ける場合、片道約80ドル、往復約160ドルの節約になり、一度の旅行だけでクレジットカードの年会費120ドルを上回る経済的効果があります。

注意点:現在スターアライアンスゴールドのステータス保持者

  • スターアライアンスゴールドのステータスを持っておられる方は、AMEX Aeroplanを持たずとも、預け入れ手荷物一個目無料です。従ってこの特典のためにAMEX Aeroplanを作る必要はありません。

2. マイルの特典航空券活用

ブラックアウトがなく、いつでも特典航空券が取れる

Aeroplan の特典航空券には ブラックアウト(特典が一切取れない日) がありません。ANA や JAL のように「特典枠ゼロでまったく取れない日」がなく、繁忙期でも空席さえあれば特典航空券予約ができます

  • 注意点:必要マイル数が変動性で、夏休みなどの繁忙期は、必要マイル数が高騰することがあります。

それでも「特典枠がゼロで取れない」という状況がないのは、マイルの使い勝手の観点からは大きなアドバンテージです。

燃油サーチャージが不要で、現金の手出しが少ない

Aeroplan の特典航空券は 燃油サーチャージが一切不要 です。支払うのは税金と空港使用料などの実費のみで、これはANAマイルやJALマイルと大きく異なる点です。

例えば3ヶ月先のトロント - 東京(片道)の特典航空券を比較してみると

  • ANAマイル
    • 25,000マイル + 税金・サーチャージ等 34,920円  
  • Air Canada(Aeroplan)  
    • 48,500マイル + 税金 80ドル

必要マイル数はAir Canadaの方が多いものの、サーチャージがゼロのため、現金の手出しは圧倒的に少なくなります。特に、「円安」「原油高」といったタイミングでは、ANAやJALのサーチャージが高騰しますので、Aeroplanの特典航空券は競争力が高まります。

3. マイルの有効期限が実質無期限になる

ANA や JAL のマイルは、積算から3年で古いものから順次失効してしまいますが、Aeroplanのマイルは有効期限の仕組みが異なり、18ヶ月以内に1回でもマイルの加算または利用があれば、全てのマイルの有効期限が自動的に延長される仕組み です。  

つまり、クレジットカード利用や特典航空券の発券、座席指定など、マイルに何らかのアクティビティがあれば、ポイントは失効せずに延々と延長され続けます

駐在中に Air Canada に乗って少しだけマイルが貯まったものの、特典航空券に交換できるほどではなく、そのまま帰国して失効させてしまうケースはよくありますが、AMEX Aeroplan を持っていれば、入会ボーナス と 日々のカード利用 でポイントを貯めながら有効期限も自動的に延長されるため、必要なマイルが貯まったタイミングで必要な特典航空券を確実に発券するという使い方ができます。

1. AMEXの使えない店舗がある

これはMarriott Bonvoy American Express Cardのレビューでも書きましたが、カナダでAMEXを使うにあたってのデメリットの一つは、一部の店舗でAMEXが使えないことです。北米は日本に比べるとAMEXの加盟店がはるかに多く、日常生活の大半は問題なく使えますが、それでも駐在員の生活に影響がある「AMEX不可」店舗があります

まず代表的なのが Costco で、ここは Mastercardしか使えません。また、トロントをはじめ主要都市に展開するアジア系スーパーマーケット最大手の T&T Supermarket も AMEXが使えないため、日常的に利用する人にとっては不便に感じる場面があります。

このため、AMEXをメインに使う場合でも、Mastercardを1枚サブとして持つ必要があります。しかし、カナダのMastercardは、AMEXほど強力なカードはありません。代表的な候補としては PC World Elite Mastercard と Triangle World Elite Mastercard ですが、どちらも グローバルトランスファーの様な仕組みはなく、駐在直後には作れません。さらに ベース還元率は1.0%と控えめ です。加えて、AMEXのような強力なプロモーションもほとんどなく、正直に言ってメインカードとしての魅力はあまりありません。

そのため、カナダ駐在員にとって最も合理的な戦略は、  

AMEXをメイン、Mastercardをサブ」  

という組み合わせです。AMEXが使える場所では高還元・特典を最大限活かし、CostcoやT&Tなど一部のAMEXが使えない場所だけMastercardで補完することで、デメリットを回避できます。

2. 家族カードが有料

American Express Aeroplan Card の家族カードは 年会費 が50ドル かかります。一方で、Marriott Bonvoy AMEXの家族カードは無料です。

AMEX Aeroplanの手荷物無料特典は一枚あれば同行者8人までカバーするため、無理に家族カードを作る必要はありません。もし Marriott Bonvoy AMEX と AMEX Aeroplan の両方を持つ場合は、家族カードは Marriott Bonvoy AMEX に追加した方が良いでしょう。

3. 特典航空券以外の使い道があまりない

Aeroplanのマイルは特典航空券で使うと非常に高い価値が出ますが、それ以外の使い道ではマイル価値が大きく下がるという弱点があります。  

  • 特典航空券は「飛行機を使った旅行」に限定されるため、鉄道でトロントからケベック・シティへ、といった旅行では当然使えません。その観点から、汎用性はMarriott Bonvoyポイントほど高くないと言えます。
  • ホテル予約やレンタカー、ギフトカード交換などもできますが、1ポイントあたりの価値は大きく低下します。
  • そのため、なるべく特典航空券で使った上でどうしても使い切れなかった分だけは、ギフトカードなどで消化せざるを得ません
    • AmazonやAppleのギフトカードに変えた場合、1ポイントの価値は0.7~1.0セントまで低下します。

冒頭にも述べました通り、コストパフォーマンスやポイントの使い勝手の観点では、Marriott Bonvoy American Express Card の方が優れています。毎年の無料宿泊特典を筆頭としたメリットは、幅広い駐在員にとって扱いやすい万能カードであり、一枚目に選ぶのであれば Marriott Bonvoy AMEX が最適です。

一方で、現在スターアライアンスゴールドのステータスを保有しておらず、駐在中に年1回でも飛行機でのプライベート旅行がある方は、預け入れ手荷物無料特典を念頭に AMEX Aeroplan を2枚目のカードとして持っておく価値はあります。駐在してからじっくりと考えられてはいかがでしょうか。

なお、私は少し違った視点で、カナダ駐在中にさまざまなクレジットカードの入会プロモーションを最大限活用したいと考え、入会ボーナス目的で AMEX Aeroplan を作りました。

参考記事

American Express Aeroplan Cardの入会プロモーションは期間限定で、都度内容が変わります。現在のプロモーションは以下のとおりです。

  • 入会後3ヶ月以内に3,000ドル利用で 30,000 マイル獲得
  • 加えて、入会13ヶ月目に1,000ドル利用で 10,000 マイル獲得

このプロモーションは時期によって変動し、過去にはポイント数が増減したり、追加特典が付くこともありました。最新の内容は公式サイトで随時更新されています。「American Express Aeroplan Card」で検索して公式ページをご確認ください。

獲得ポイントの最大化:American Express Aeroplan Card の紹介プログラムの活用

カナダの AMEX にも日本同様、既存会員からの「紹介プログラム」があります。これを利用すると、通常申込よりも多くのポイントを獲得できます。

  • 通常申込:AMEX Aeroplan Card を作ると最大40,000マイル獲得可能(2026年1月時点)
  • 紹介申込:既存会員からの紹介で最大40,000ポイント獲得可能(同時点。現在は通常申込と変わらないようです。)

ボーナスの獲得は一定期間に一定金額の利用が必要ですが、ハードルは高くなく、通常申込でも紹介申込でも「3ヶ月以内に3,000ドルの利用」、「13ヶ月目に1,000ドルの利用」で大丈夫です。

紹介プログラムの注意点

  • 紹介プログラムを利用するには、指定の紹介URLから申し込む必要があります。ただし、AMEX の規約により、不特定多数が閲覧可能な環境で紹介URLを公開することは禁止されています。同じカナダ駐在員としての関係性を踏まえ、駐在生活での情報提供や助け合いの一環として、当サイトからの紹介プログラムをご活用いただければと思います。
  • 以下のフォームにメールアドレスを入力してください。個別に紹介URLをお送りします。入力いただいたメールアドレスは紹介URLの送付以外には使用しません。また個人情報保護の観点から、月に一度送受信メールボックスを全削除しています。

    Q1:上位カードAmerican Express Aeroplan Reserve Cardとの違いは?
    → クレジットカード利用時の還元率、空港ラウンジへのアクセス、優先搭乗、NEXUSクレジット、旅行保険の充実度などが異なる。本記事最後の参考に、Aeroplan Reserve との比較を記載しています。

    Q2:日本等、カナダ国外でカナダ版AMEXを使うと為替手数料は?
    → 2.5%の海外取引手数料がかかる。

    Q3:駐在が終わり、帰国時にAMEX Aeroplanを解約したらマイルはどうなる?
    → Air CanadaのAeroplanのアカウントに残るので消えない。

    ここまでご覧いただきありがとうございました。以下は、参考情報ですので、宜しければご一読ください。今後とも Canada Expat Guide をよろしくお願いいたします。

    項目Aeroplan ReserveAeroplan
    年会費$599$120
    家族カード$199$50
    ポイント種類Aeroplan(Air Canadaマイル)Aeroplan(Air Canadaマイル)
    ベース還元率1.25マイル/$11マイル/$1
    特定カテゴリ還元率3マイル/$1:Air Canada
    2マイル/$1:レストラン
    2マイル/$1:Air Canada
    1.5マイル/$1:レストラン
    入会プロモーションの例85,000マイル
    (3か月 $7,500利用で60,000マイル+13か月目 $2,500利用で25,000マイル)
    40,000マイル
    (3か月 $3,000利用で30,000マイル+13か月目 $1,000利用で10,000マイル)
    ホテルステータス--
    ホテル無料宿泊マイルでホテル予約時に5連泊すると1泊分無料マイルでホテル予約時に5連泊すると1泊分無料
    Air Canada特典受託手荷物1個目無料(本人+同一予約8名)
    Air Canadaラウンジ
    優先チェックイン
    優先搭乗(Zone2)
    優先手荷物返却
    Companion Pass(同伴者割引運賃)
    受託手荷物1個目無料(本人+同一予約8名)
    空港特典Pearson Priority Lane・Pearson Parking 15%オフなし
    NEXUS4年に1回 $100なし
    旅行保険・海外/州外 緊急医療保険
    ・旅行キャンセル保険
    ・旅行中断保険

    ・手荷物遅延
    ・手荷物紛失・盗難
    ・フライト遅延
    ・レンタカー保険
    ・ホテル盗難保険
    ・旅行傷害保険
    ・手荷物遅延
    ・手荷物紛失・盗難
    ・フライト遅延
    ・レンタカー保険
    ・ホテル盗難保険
    ・旅行傷害保険