カナダのAmerican Express クレジットカード10種類を比較|駐在員向けの選び方とメリットまとめ

カナダのAMEXクレジットカード10種類について、特徴や使いやすさ、旅行保険、駐在員が作りやすい理由をまとめたガイドです。ポイント系、旅行系、キャッシュバック系に分類し、それぞれの違いを実務的な視点で比較しています。初めての駐在でも自分に合ったカードを選びやすいよう整理しています。

カナダのAmerican Express(AMEX)は、米国や日本に比べて種類が多くなく、ラインナップが非常にシンプルです。比較的選びやすく、その観点でも駐在員にとってはカナダで最初に作りやすいカードブランドといえます。クレジットヒストリーが十分でない赴任直後でも、日本での利用実績を引き継げる「グローバルトランスファー」を利用できる点も大きなメリットです(グローバルトランスファーの詳細は[こちら記事]をご参考にされてください)。

本記事では、カナダで発行できるAMEXカードを「アメックスポイント系」「旅行系」「その他」の3つに分類し、それぞれの特徴を比較整理しました。目的に合った1枚を選ぶ際の参考になれば幸いです。

カナダのAMEXは合計10種類

カナダで発行されている個人向けのAMEXカードは、全体で10種類と非常にシンプルです。これらは大きく「アメックスポイント系」「旅行系(Air Canada提携・Marriott提携)」「その他」の3つに分類できます。

  • アメックスポイント系:The Platinum、Gold Rewards、Cobalt、Green。アメックス独自のポイントプログラム「Membership Rewards」が貯まります。
  • 旅行系:Marriott Bonvoy、Aeroplan(Air Canada提携)シリーズ。MarriottポイントやAir CanadaのAeroplanポイント(マイル)が貯まり、旅行関連の特典が充実しています。
  • その他:SimplyCashシリーズ、Essential。キャッシュバックや低金利を重視したカードです。

カナダの日常生活で使い易い

AMEXのアプリはユーザーフレンドリーで使いやすく、利用明細の確認やポイント管理が直感的に行えます。Apple Pay や Google Pay ともスムーズに連携でき、非接触決済が非常に便利です。カナダでは日本以上に非接触決済が普及しており、スーパー、レストラン、公共交通機関など、日常のほとんどをスマホだけで完結できます。

駐在員も作り易い

American Express(AMEX)は、日本での利用実績を引き継げる「グローバルトランスファー」を利用できるため、クレジットヒストリーが浅い赴任直後でも申し込みやすい点が大きな特徴です。カナダ到着後すぐにクレジットカードが必要になる駐在員にとって、この仕組みは非常に心強い存在です。

また、AMEXは銀行系カードに比べて審査が柔軟な印象があります。私自身、グローバルトランスファーを利用した一枚目のAMEXに加え、カナダ赴任6ヶ月目のタイミングで American Express Aeroplan Card を問題なく作ることができました(このカードはカナダで2枚目のAMEXだったため、グローバルトランスファーは未適用)。  

一方で、同じ時期に申し込んだ CIBC の Costco MasterCard は、一般的には「低所得者でも作りやすい」と言われているにも関わらず審査落ちとなりました。この経験からも、クレジットヒストリーが短い段階では、AMEXの方が通りやすいと感じています。

参考記事

旅行保険が充実

AMEXは旅行保険が非常に充実しており、出張が多い人だけでなく、「せっかくカナダに来たから北米や中南米を旅行したい」という駐在員にも相性の良いカードです。航空便遅延補償、手荷物遅延・紛失補償、旅行キャンセル補償、レンタカー保険など、旅行中に起こりがちなトラブルを幅広くカバーしてくれます。

次は、先ほどの3分類「アメックスポイント系」「旅行系(Air Canada提携・Marriott提携)」「その他」それぞれのカードを比較し、違いをわかりやすく整理していきます。

1. アメックスポイント系

項目The PlatinumGold RewardsCobaltGreen
年会費$799$250$15.99/月
($192/年)
無料
家族カードPlatinum追加:$250
Gold追加:最初の2枚無料
1枚目無料、2枚目以降$50無料無料
ポイント種類Membership Rewards(アメックスポイント)Membership Rewards(アメックスポイント)Membership Rewards(アメックスポイント)Membership Rewards(アメックスポイント)
ベース還元率1 pt / $11 pt / $11 pt / $11 pt / $1
特定カテゴリ還元率2 pt / $1:飲食・旅行・Amex Travel Online2 pt / $1:旅行・ガソリン・食料品・ドラッグストア・Amex Travel Online5 pt / $1:飲食
3 pt / $1:ストリーミング
2 pt / $1:ガソリン・交通・Amex Travel Online
2 pt / $1:Amex Travel Online
入会プロモーションの例100,000pt
(3か月$10,000利用で70,000pt+15〜17か月目の利用で30,000pt)
60,000pt
(毎月$1,000利用で5,000pt×12ヶ月)
15,000pt
(毎月$750利用で1,250pt×12ヶ月)
10,000pt
(3か月$1,000利用)
ホテルステータスHilton Gold・Marriott Gold付与なしなしなし
空港特典Pearson Priority Lane・Pearson
Parking15%オフ
なしなしなし
ラウンジ特典Centurion / Plaza Premium / Priority PassPlaza Premium(カナダ国内)年4回無料・Priority Pass(入会無料・利用有料)なしなし
旅行クレジット$200 Annual Travel Credit$100 Annual Travel Creditなしなし
NEXUSなし4年に1回 $50なしなし
旅行保険・海外/州外 緊急医療保険
・旅行キャンセル保険
・旅行中断保険

・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延
・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険
・海外/州外 緊急医療保険
・旅行キャンセル保険
・旅行中断保険

・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延
・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険
・海外/州外 緊急医療保険
・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延
・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険
なし

アメックスの Membership Rewards(アメックスポイント)は、1pt=1セント相当としてカード利用額の支払いに充当できるほか、航空会社のマイルやホテルポイントにも交換でき、ポイントの使い勝手は悪くはありません。

北米の航空会社であれば、Air Canada(Aeroplan)や Delta SkyMiles などに 1pt=1マイルの等価レートで移行できますが、一方で、ANA・JAL などの日系航空会社のマイルには直接交換できない点には注意が必要です。この制約があるため、日本からの駐在員にとっては“完璧に使いやすい”とは言いづらいのが正直なところです。  

ホテルポイントでは、Marriott Bonvoy に 1pt=1.2ポイントのレートで交換でき、こちらは比較的お得に使えます。

2. 旅行系

項目Marriott Bonvoy
[個別レビュー記事]
Aeroplan ReserveAeroplan
個別レビュー記事
年会費$120$599$120
家族カード無料$199$50
ポイント種類Marriott BonvoyAeroplan(Air Canadaマイル)Aeroplan(Air Canadaマイル)
ベース還元率2pt/$11.25マイル/$11マイル/$1
特定カテゴリ還元率5pt/$1:Marriottホテル3マイル/$1:Air Canada
2マイル/$1:レストラン
2マイル/$1:Air Canada
1.5マイル/$1:レストラン
入会プロモーションの例50,000pt
(3ヶ月$1,500利用)
85,000マイル
(3か月 $7,500利用で60,000マイル+13か月目 $2,500利用で25,000マイル)
40,000マイル
(3か月 $3,000 利用で30,000マイル+13か月目 $1,000利用で10,000マイル)
ホテルステータスSilver Elite($30,000利用でGold Elite)--
ホテル無料宿泊毎年35,000ptの無料宿泊マイルでホテル予約時に5連泊すると1泊分無料マイルでホテル予約時に5連泊すると1泊分無料
Air Canada特典-受託手荷物1個目無料(本人+同一予約8名)
Air Canadaラウンジ
優先チェックイン
優先搭乗(Zone2)
優先手荷物返却
Companion Pass(同伴者割引運賃)
受託手荷物1個目無料(本人+同一予約8名)
空港特典なしPearson Priority Lane・Pearson
Parking15%オフ
なし
NEXUSなし4年に1回 $100なし
旅行保険・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延
・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険
・海外/州外 緊急医療保険
・旅行キャンセル保険
・旅行中断保険

・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延
・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険
・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延
・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険

Marriott BonvoyポイントやAir Canada(Aeroplan)マイルの価値には諸説ありますが、一般的な目安として
・Marriottポイント:1ポイント ≒ 約1セント
・Aeroplanマイル:1マイル ≒ 約2セント
とすると、いずれのカードもベース還元率が実質2%以上となり、日常利用でも非常に高い還元率を実現できるカードと言えます。

3. その他(Cashback・低金利系)

項目SimplyCash PreferredSimplyCashEssential
年会費$9.99/月($120/年)無料$25
家族カード無料無料無料
ポイント種類キャッシュバックキャッシュバックなし
ベース還元率2%1.25%
特定カテゴリ還元率4%:ガソリン・スーパーマーケット2%:ガソリン・スーパーマーケット
入会プロモーション$300
(3ヶ月間$2,500利用まで10%ボーナス還元+13ヶ月目の利用で$50)
$100
(3ヶ月間$2,000利用まで5%ボーナス還元)
なし
旅行保険・海外/州外 緊急医療保険
・手荷物遅延
・手荷物紛失・盗難
・フライト遅延
・レンタカー保険
・ホテル盗難保険
・旅行傷害保険
なしなし
その他--リボ払い・キャッシング時の金利が低い

マイルやホテルポイントを重視しない方にとって SimplyCash Preferred も選択肢には入りますが、入会プロモーションや付帯特典が乏しく、総合的な魅力では他のカードに劣ります。


以上が、カナダのAMEXカード10種類の比較になります。私自身が利用しているカードについては、より詳しい使い勝手やメリットをまとめた記事がありますので、興味のある方はそちらも参考にしてみてください。

ここまでご覧いただきありがとうございました。今後とも Canada Expat Guide をよろしくお願いいたします。